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女子力に近づき、魅せたい その2




 女装旅行。(男だと)バレてもともと、バレもと、とはいいながら、できれば女性として旅行したい。そのコツのひとつは「その1」に書いたヒップを補整することでした。今度は、メイクについてです。
 アイメイク。目は口ほどにものを言う。これも、女子力に近づくひとつでしょう。
 ここで、アイメイクのやり方を書くわけではありません。人によって好みもあるでしょうし、目の形や顔の雰囲気もちがいますから、アイメイクのやり方は千差万別です。とはいえ、いくつかのコツは共通してあるような気がします。
 パッチリとしたふたえ目にしたい。ダイソーのように100均ショップでかまいませんから、そこの化粧品コーナーに行ってみてください。あなたが男性の格好で行ったとしましょう。女性がいろいろと品定めしているかと思いますが、そんなの気にしない。堂々と選んでください。あなたはお客様のひとりなのですから。
 ダイソーには、二重にするアイテープが何種類か置いています。いくつか試してみるとよいでしょう。私は、自分の目の形にあった自分なりのオリジナルのものをつくっています。スコッチのメンディングテープを利用して、形をくりぬいたもので鉛筆で型をとり化粧鋏で切り抜いてつくっています。どういうアイテープのかたちがいいかは試行錯誤する以外にありません。
 アイシャドウはいろいろと試しました。色もメーカーも。パープル系と茶系、目尻にピンク系をぼかすだとか、これも、自分にあったものとはどういうアイシャドウか、試す以外にないかと思います。コスメフリークのようにいろいろと買っていきましたから、使いかけのアイシャドウが山ほどあるぐらいです。目の際に濃いパープル系のシャドウを入れ、まぶた全体にハイライトをぼかし、茶系のシャドウを中間部分に入れています。また、目の縁には明るいパープル系のシャドウをちょっと入れてみたり、いろいろと工夫しました。
 アイラインは、筆で引くタイプの黒色のラインで、目の上側を縁取り、下の目尻側にも入れます。そのあと、ダークブラウン系のペンシルタイプのアイライナーで黒い部分をややぼかしていきます。こうすると、京唄子さんのような目にはならず、少しは自然ぽさが加味されるようです。
 最後は、つけまつげ。これもかなり長い経験になります。20歳ぐらいからつけまつげはつけていました。いろんなタイプのつけまつげを試してみて、やっと、このごろは、自分に気に入ったかたちのまつげを得ています。けっこうお金も無駄にしました。が、無駄にして試行錯誤してこそ上達するということもあります。
 そうそう、マニキュアもいいですよ。マニキュアとUVカットのロング手袋と組みあわせてみました。手だけをみると、男性の手であるという「印」みたいなものはカバーされていませんか。こんな小物のひとつひとつも、けっこう大切です。

 最後に、写真を撮るときのヒントを書きましょう。
 これまでの写真のように、静的なポーズでも、撮られる方向を考えたり、脚の組み方を考えたり、いろいろと工夫はしていますが、ちょっと脚を広げて撮ってみてはいかがでしょう。もちろん、変に広げると「男っぽく」なります。股を広げると女子力は落ちてしまいます。股部分は閉じて膝から先を広げると、色っぽさは失われません。あとはいくつものカットを撮ってみて、自分なりのポーズを考えていくことが大切でしょう。私のつぎのようなポーズはいかがでしょうか。