ヨーロッパの街角と風景/アジアの街角と風景(4)


(4)タイの地方都市チェンライの微笑みの人たち 2005.9.26up


 タイは、東南アジアの中心にあたる国。日本とタイを結ぶ航空便はかなり多くある。日本航空、全日空、タイ国際航空以外にも、アメリカ系の航空会社、エアインディア、中国東方航空、シンガポール航空、その他、かなりある。行きやすい国といっていいかもしれない。
 屋台が並び、道の脇にはバイクがずらりと留めてある。道端では、人が食べたり会話したり、とにかく雑然と、そこに人がいる。ヨーロッパの品がよくあか抜けした街並みとはかなりちがう。雑然とした街並みに活気を感じる。私自身がアジアの一員だからなのかもしれないが、なんとなく壁があったヨーロッパの人たちに比べると、ここの人たちにはなんとなく親しみを感じる。
 ところで、タイの観光キャッチコピーは「微笑みの国、タイ」である。
 アジアの国々のなかで、第2次大戦前から独立を保ってきたのは日本とタイだけだ。しかし日本は、アジアの各国を侵略し、大東亜共栄圏の名分の下に、アジアの覇者たろうとし、たたかいをすすめていった。一方、タイはなかなかうまかった。日本が勢力が強かったときには、日本と仲良くして、日本とのたたかいをさけた。戦後、アメリカが覇者となったときには、アメリカと敵対するわけではなく一応仲良くする。第2次大戦後、東南アジアの多くの国々は戦乱のなかにあった。隣の国が戦乱のなかにあっても、タイは戦乱に巻き込まれるのをうまくさけてきた。たたかいを好まない「微笑みの国」。キャッチコピー通りである。
 もっとも、課題は多いだろう。経済発展をどうするかとか、貧富の差の問題、貧しさとのかかわりで、日本人などとの売春問題(しかし、少女みたいな人を平気で買う日本人男性の姿は、同じ日本人として、ものすごく恥ずかしい)。
 おおらかな、そして、自由と寛容なタイの人たちを、私はとても好きだ。微笑みの国の心を忘れずに、ぜひ、これらの課題を解決してほしいと願ってやまない。


 人々が微笑んでいるのは、タイばかりではない。
 軍事政権がつづき、スーチー女史への拘束といった問題をかかえるミャンマーも、人々は和やかだ。
 左の写真は、タイのメーサイから国境を越えて、ミャンマーのタチレクというところを訪れた、そのときの写真である。背景に見えるゲートが、ミャンマー側の国境で、私がいるところは、ミャンマーだ。
 タイとの経済格差があり、ミャンマーは、タイよりさらに貧しい。ここ、タチレクで、タイの通貨であるバーツが普通に使えるというあたりは、ミャンマーに対してのタイ経済の強さを物語る。ちなみに、タイのメーサイでは、ミャンマーの通貨は使えない。