![]()
留美子のひとり鉄道旅(30)
明治時代のレトロな鉄道
![]()
![]()
このページに掲載している5枚の写真、いずれも、かなりレトロな鉄道でしょ。各地で、実際に動いている状態で保存するという動態保存が増えてきているとはいえ、現に日常的に利用されている路線で、ここまでのレトロな車両を動態保存するのは、ちょっと難しいでしょう。
毎日毎日、実際に走っているわけですから、動態保存ということではその通りなのですが、テーマパーク内での動態保存はやむをえません。
こういった列車に乗ることを「鉄道旅」というかどうかは議論があると思いますが、まあ、あまり堅いことを言わずに、こんな車両も現に動いているんだと、写真で楽しんでくだされば幸いです。
場所は「明治村」。愛知県の犬山市にあります。名鉄線で名古屋駅から約30分。犬山駅で下車して、そのあと、明治村行きの路線バスで20分。テーマパークとしてはかなり早い時期につくられた「博物館・明治村」、1965年(昭和40年)3月18日に開村したとのことです。
「明治時代は、我が国が門戸を世界に開いて 欧米の文物と制度を取り入れ、それを同化して近代日本の基盤を築いた時代で、飛鳥・奈良と並んで、我が国の文化史上極めて重要な位置を占めている」とは、明治村のホームページからの言葉ですが、その重要な明治時代の建築物を後世に残そうということでつくられたテーマパークのようです。
鉄道関係では、明治時代のものが2つ動態保存されています。
ひとつは、日本で最初に走った路面電車である「京都市電(1枚目の写真)」です。乗り心地は決してよくありません。ガタンガタンとけっこう揺れながら5,6分間の道のりを走ります。運転台は室外にありますから、冬なんぞは運転手はさぞ寒かっただろうと思ってしまいました。
もうひとつは、明治初期の蒸気機関車。汽笛一声新橋を♪♪の明治5年の機関車であればさらに貴重なのでしょうが、ここで走っているのは尾西鉄道蒸気機関車1号が三等山陽客車を牽引して走っているとのことでした。あとの時代の機関車から考えると、ずいぶんとかわいい蒸気機関車だったのですね。
![]()
![]()
![]()
![]()
【写真左上】京都市電の車内です。土曜日だというのに、このときの乗客は私だけ。でも、おかげで、車内の写真を撮ることができました。
【写真右上】蒸気機関車(SL)が牽引する三等客車の車内です。市電に比べれば幅は広いのですが、車両を支えるバネが堅くて、ガタンゴトンと乗り心地はかなり悪いものです。でも、この時代から100年ちょっとで、乗り心地快適でスピードも300km/hの新幹線が、日本列島を、北から南へと貫通しようとしているのですから、技術の進歩はめざましいものです。
【写真 左】SLの起点・終点で、転車台で機関車の向きを逆にして客車につなぎ替えます。この写真は、まさに連結しようとしているところです。
ちなみに、駅は、「SL名古屋駅」と「SL東京駅」の2つ。SL東京駅を降り立ったところには、明治時代の豪華なあの帝国ホテルが移築されていました。
![]()
![]()
いずれも、帝国ホテルの玄関前で撮影したもの。
昔、東京・日比谷にあった建物で、11億円かけて、ここに移築したそうです。
移築費用はかかったわけですが、明治期の貴重な建造物が保存できたことは大切なことなんだと思います。